きょうされん 第41回全国大会 IN 京都 のご報告
- 2018/10/17
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参加した職員の感想です ↓
九月二十一日、二十二日の二日間きょうされん 第41回全国大会 IN 京都がありました。ボランティアも含めると五千五百人もの人が携わり、大きな大会となりました。一日目は大会の目玉でもある公開国際シンポジウムでは、障害者権利条約について学びました。他にも、ケロポンズによるステージ、京都それぞれのブロックによる京都ならではの物を使っての体験コーナーなどがありました。二日目は様々な分野に別れて行う分科会がありました。四時間という長い時間でしたが、「夜明け前 呉秀三と無名の障害者の100年」のドキュメンタリー映画を観賞する時間などもあり、精神保健福祉のことについて昔の実態や今の状況などが知れ、とても勉強になった有意義な四時間でした。私は初めての参加ということもあり、会場の大きさ、人の多さに圧倒されながらも、外国から来られたドン・マッケイ氏(2005年の第5回国連障害者権利条約特別委員会から、第二代議長として手腕を発揮)やマリア・ソリダード氏(国連権利条約特別委員会にチリ派遣団の一人として、また広報官として参加)のお話を聞くことが出来ました。また、全国各地から来られた人との交流など貴重な体験ができました。
参加されたメンバーさんの感想です ↓
開会式に参加して感じたこと
・1969年に京都の与謝野に初の養護学校を作ったり、共同作業所を作ったり、現在の環境があるのはその当時の大変な活動があったからであって、簡単に手に入った権利ではないことが分かった。
・旧優生保護法の下での強制不妊手術問題について、とても腹立たしく思った。
・最近、政府が障害者雇用の割合を水増ししていたことに関して、原因は障害者に対する差別があるからだと思った。とてもやるせなく思う。
・障害者権利条約の中身を初めて全部読みましたが、とても素晴らしいものだと思いました。この条約をしっかりと守る世の中になってほしいと思いました。
国際シンポジウムに参加して感じたこと
・障害者権利条約を詳しく学びましたが、日本では障害者に対する考えはまだまだ問題が多いと思いました。障害を持ったことによって嫌な思いになるのは世の中にも問題があると思いました。特に重度の方にとっては、まだまだ生活しづらい世の中だと思いました。これから障害者がもっと住みやすい世の中になってほしいと思いました。ただ、昔よりは少しずつ良くなってきているので感謝しないといけないとも思いました。
・差別をなくすには、人間の多様性を受け入れ、許容性のある文化をつくることが大切だと分かった。また、差別には意図していない差別もたくさん存在していることが分かった。自分自身も気をつけないといけないと思った。
二日目の分科会に参加して感じたこと
・障害者自立支援法や基本合意文書や骨格提言や応益負担について学ぶことが出来た。
・個人の生存権を脅かす最近の政治の動きには注意しないといけないと思った。
・障害者団体などが何か運動をするのに絶対必要なのは強い意志と協力であって、それを続けていくことの大切さを感じた。