圭心の会のご報告
- 2018/02/20
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2月18日(日)、毎年恒例、圭心の会が開かれました。圭心の会は、圭の家OB、現メンバー、職員が食べて飲んでしながら「働く」をテーマに話しをする場です。OBにとっては現状報告、同じ立場の人との交流の機会、メンバーにとってはステップアップがどういうものか、ステップアップ後の自分自身の姿を思い描きやすくするための機会、職員にとっては、皆が頑張っている姿を見て聞いて元気をもらい、自分自身も仕事の姿勢について学ばせてもらう機会になっています。人数はOB 9名、メンバー 6名 職員5名の合計20名で、お休みの日にも関わらず参加してくださり感謝感謝です。今回出た話の内容として、「人間関係は仕事を通して作られる。そして、まず挨拶からはじめる。たとえ苦手な人に対してであってもちゃんと挨拶をする。」「ステップアップをしたいという焦りの気持ちは大事、それは自分が今の場所に満足していないということで向上心がある証拠だから。ただむやみやたらに焦るのではなく、今与えられている場で自分ができる最大限の努力をすることでチャンスが出てくる。それを逃さず掴むことが大事。」「仕事は忍耐」など実体験をもとにした様々な話を聞くことができました。また、車の免許を取りたいという思いを後押ししてもらった人や、OBの中で結婚されている方が3名おられたので、就職後の更なる夢として、実際の結婚生活はどうかなどの話もでました。話題はつきず3時間では足りないぐらい楽しい時を過ごすことができました。こういった会が今後も引き続きできたらいいなぁと思います。
あるOBさんから頂いた文章を紹介させて頂きます。 ↓
2月18日の圭心の会に、圭の家OBとして参加させて頂きました。その中でステップアップについての質問が挙がりました。私が考えたことをどうしても皆様にお伝えしたいと思い、ペンを執りました。私は2009年の3月まで4年半の間、圭の家に在籍し、その年の4月にステップアップしました。今年の4月で勤続10年目に入ります。その間、無遅刻無欠勤と言いたいところですが、三回ほど一週間欠勤したことがありました。五年前には、丸一週間休んだあげく、8日目には無断欠勤をしてしまいました。その時はスタッフだけでなく、両親や圭の家の職員さんにも大変なご心配をお掛けしてしまいました。普通ならクビですが、スタッフの温かいご配慮があり、何とか今も働き続けられています。欠勤したことには理由がありました。職場に苦手な上司が居たのです。その上司を意識するあまり「何か言われるのではないか?」「また怒られるのではないか?」といった不安が頭を過ぎり、ずるずると休んでしまったのです。無断欠勤した後日、思い切って出勤した時の、拍子抜けするほど温かかったスタッフの眼差しは、今でも鮮明に脳裏に焼き付いています。上司への苦手意識はなかなか取れませんでした。それでも、無断欠勤の前と後とでは、私の心中で大きく変化したことがありました。それは「その人の良いところを学び取っていこう」と考えたことです。すると、不思議なことに苦手意識が薄まったのです。こちらの意識が変わると、以心伝心で相手の対応も変わって来ました。その上司が退職される前に、和解出来たことは、私にとって大きな自信になりました。現在も、一人二人苦手意識を抱いているスタッフは居ます。でも、適度な距離感を取ることで良好な人間関係を築き、気持ち良く仕事を行っています。皆様がステップアップをして行かれる上で、職場の人間関係については悩まれることが多いと思います。一言申し上げたいことは、「この人さえ居なくなれば良いのに」とか「他の職場に行けばもっとうまく行くはずだ」と言った考え方では、先ず間違いなく失敗するということです。他の職場に楽園などないのです。今の職場で問題を解決する能力、そして自分の居場所を作り出す能力、そういった力を養って行くことが大切だと思うのです。その点をクリアすれば、圭の家を卒業しても、十分に力を発揮させることが出来るのではないかと思います。圭の家での仕事にはそれだけ、他所でも通用する地力があると断言出来ます。「儲け出ぬ 作業に耽る いぶし銀」偉そうな事を言って、申し訳ありません。私自身も発展途上の人間です。先ほど述べたことは、自分自身にも向けて言い聞かせていることです。仕事があるということは本当に有り難いことです。お互いに、ぼちぼちとやって行きましょう。