妄想川柳 NO5
- 2018/05/14
- ブログ
圭の家をステップアップされたOBの方から川柳の作品が届いていますので、みなさんお楽しみ下さい★☆
我不安 辛い家族の 笑い顔
20代の後半、まだ病状の重い時でした。黙々と晩御飯を食べている私の傍らで、両親がテレビを見て笑い声を上げていました。何故そんな詰まらない番組で笑えるのかと。両親は、食卓の空気を少しでも和らげようと無理をして笑っていたのかもしれない。或いは、本当に可笑しくて笑っていたのかもしれない。当事者にとって、自分が不安な時に他人の笑い顔を見ることは辛いのです。自分が辛いからと言って、周りの者が楽しく笑ってはいけないということではありません。むしろ辛い時に、笑顔に包まれていた思い出が、後々になって、掛け替えのない家族愛の礎となるのです。
妄想川柳歌人 白柳へん太